こんにちは、にくえだです
今回は「世界の紅茶生産地」について、ざっくりわかりやすくまとめていきたいと思います。
アールグレイ、ダージリン、アッサム……名前は聞いたことがあるけれど、 実際にどこで栽培されているのか、どんな特徴があるのかを詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。
この記事では、主要な紅茶の生産国と代表的な産地を中心に、紅茶の“産地ごとの違い”を楽しく学べるように整理しています。
インドは世界最大の紅茶生産国

インドは世界最大の紅茶生産国で、以下の3つの産地が特に有名です:
- アッサム(Assam)
- ダージリン(Darjeeling)
- ニルギリ(Nilgiri)
▶ アッサム
- 北インドのアッサム地方(標高500m以上)に位置し、600以上の大規模農園があります。
- 水色(すいしょく)は濃い褐色で、芳醇な香りが特徴。
- 特にミルクティーとの相性が良く、コク深い味わいが楽しめます。
▶ ダージリン
- 西ベンガル州北部、ヒマラヤ山脈の麓(標高約2000m)。
- 世界で最も有名な紅茶のひとつで「紅茶のシャンパン」と呼ばれます。
- 上品な香りと繊細な味わいで、ストレートティー向き。
▶ ニルギリ
- インド南西部、標高1000〜2500mの高地に位置。
- スリランカに近く、風土も似ておりクセが少なく飲みやすい紅茶。
- CTC製法では軽やか、オーソドックス製法では風味がより際立ちます。
- レモンティーにもよく合います。
スリランカの紅茶は標高によって味が変わる
スリランカはインド・ケニアに次いで紅茶生産量が多い国です。 特に特徴的なのが「標高」によって茶葉の味や香りが大きく変わる点です。
標高による分類
- ハイグロウンティー(1300m以上)
- ミディアムグロウンティー(670m〜1300m)
- ローグロウンティー(670m以下)
▶ ウバ(Uva)
- ハイグロウンティーを代表するスリランカ紅茶。
- ダージリン・キームンと並ぶ世界三大銘茶のひとつ。
- メントールやスズランのような香りと、爽やかな渋みが特徴。
▶ ヌワラエリア(Nuwara Eliya)
- 標高約1800m。ウバと山を隔てた西側で栽培。
- 昼夜の寒暖差が大きく、香り高く繊細な味わい。
▶ ディンブラ(Dimbula)
- 中央高地の西側で栽培。
- スリランカで最も生産量の多い地域。
- 年間を通じて安定した品質。
▶ キャンディ(Kandy)
- ミディアムグロウンティーの代表。
- スリランカで最初に紅茶が作られた地域。
- 香り控えめで、コクのあるバランス型。
▶ ルフナ(Ruhuna)
- ローグロウンティーに分類。
- 標高が低く、濃厚な味と深みのある香りが特徴。
ケニア|CTC製法で高い生産性を誇る
ケニアは紅茶生産量がスリランカと並ぶほど多く、CTC製法(細かく砕いて均質な味を出す手法)が主流です。
- アッサム種を使用した濃い味わい。
- ミルクとの相性が良く、パンチのある香りと渋みが特徴。
ミルクを多めに入れてしっかり飲みたい方にぴったりの紅茶です。
中国|紅茶の発祥地
中国は紅茶のルーツとも言われ、個性ある茶葉が生産されています。
▶ キームン(祁門紅茶)
- 世界三大銘茶のひとつ。
- ほのかな甘みと、ランの花のような華やかな香り。
▶ 正山小種(ラプサンスーチョン)
- 燻製香が特徴的な中国紅茶。
- 独特なスモーキーさがクセになるというファンも多いです。
アールグレイは「産地」ではなく「フレーバー」
よく耳にする「アールグレイ」は茶葉の名前ではなく、ベルガモットの香りをつけた“フレーバーティー”です。
- 元の茶葉はダージリン、アッサム、キームンなどが使われることが多い
- 産地で分類されるより、香りづけのスタイルで認識される紅茶
まとめ|産地を知ると紅茶はもっと美味しくなる
今回は、世界の代表的な紅茶産地についてご紹介しました。
生産国 | 主な産地 | 特徴 |
---|---|---|
インド | アッサム・ダージリン・ニルギリ | 味・香りの幅が広く、茶葉の宝庫 |
スリランカ | ウバ・ヌワラエリア・ディンブラなど | 標高により味が大きく変化 |
ケニア | – | CTC製法でミルクティー向き |
中国 | キームン・ラプサンスーチョン | 甘み・香りが個性的 |
紅茶は産地によって驚くほど味や香りが異なります。知ることでより美味しく、丁寧に味わいたくなる——そんな“奥深い世界”が、紅茶には広がっています。
次回は、それぞれの産地ごとの“茶園”や“グレード”にも注目してみたいと思います。

にくえだ
農園をしれば紅茶の魅力は無限大に広がります!(私も勉強中。笑)
ではでは、にくえだでした
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