「FTGFOPって何!? 紅茶の等級・チップ・ペコー用語を“ざっくりやさしく”解説」

紅茶の茶葉「TURZUM」のパッケージとグラスに注がれた紅茶の写真。FTGFOPなどの等級に関する説明を示すイメージ。 南部鉄器

紅茶のグレード表記、なんだか呪文みたい?

FTGFOP、SFTGFOP-1、OP、BOP…。
紅茶の等級(グレード)表示を見て、「なんだこれ?」と思った方も多いのではないでしょうか。

でもこの記号、実はちゃんと意味があり、
紅茶の品質や茶葉の部位、加工状態などを表しています。

この記事では、よく目にする「FTGFOP」にふれるまえに!
FTGFOPの用語の意味をひとつずつ分析していき、第一弾として、それを構成する用語の意味や、紅茶グレードの基礎知識をやさしく解説していきます!


紅茶の等級は「チップの有無」と「葉の大きさ」で決まる

紅茶の等級は大きく分けて以下の2軸で決まります。

  • 芯芽(チップ)がどれくらい含まれているか
  • 茶葉が細かいか、整っているか

芯芽(チップ)とは?

紅茶の茶葉にはいろいろな部位がありますが、
**一番新芽の部分(開ききっていない若い芽)**を「チップ」と呼びます。

このチップには白いうぶ毛があり、光沢があって柔らかく、
旨みや香りの成分が多く含まれる高級部位です。

葉の大きさについて

**「葉の大きさ」**によって5つの分類に分けられ、大きいほど高級です。

「フルリーフ」
= 切断されていない、茶葉そのままの状態。

「ブロークン」
= 茶葉を砕いた状態。香りや味がしっかり抽出されやすく、一般的な紅茶にもよく使われます。

「ファニングス」
= 粉砕された状態。ティーバッグなどに使われ、短時間で味が出やすいのが特徴です。

「ダスト」
= ファニングスよりさらに細かい粉末状。コナのような見た目で、ティーバッグの大量生産に使用されます。

「CTC」
= 茶葉を機械で切断し、丸めて粒状にしたもの。味がしっかり出るため、ミルクティー向けにもよく使われます。

ざっくりまとめるとチップがあり、葉が大きいほど高級ということなのです


チップにも等級がある!ゴールデンチップとシルバーチップ

チップと一言で言っても、種類があります。

  • ゴールデンチップ(Golden Tip)
     → 茶葉を加工する過程で、芯芽に含まれるエキスが酸化して金色になったもの。
      香ばしく、華やかな香りが特徴です。
  • シルバーチップ(Silver Tip)
     → 芯芽を発酵させずに乾燥させたもの。
      白っぽく、繊細で淡い香りがあり、希少価値が高いです。

これらのチップがたくさん入っている紅茶は、それだけで高級品とされます。


FTGFOPってなに?アルファベットの意味を分解

例えば、「FTGFOP」は次の言葉の頭文字を並べた略語です。

紅茶の茶葉「TURZUM」のパッケージとグラスに注がれた紅茶の写真。FTGFOPなどの等級に関する説明を示すイメージ。

そして画像の「SFTGFOP-1」などになると…

  • S:Special(特別な)
  • 1:NO.1等級の意味

といった形で、より細かなグレードを表しています。


等級の構成語句まとめ表

記号意味
S(スペシャル)特別な
F(ファイン)素晴らしい
T(ティッピー)芯芽を多く含む
G(ゴールデン)金色のチップ
F(フラワリー)花のような香り
O(オレンジ)オレンジ家の称号(高級茶に使われる)
P(ペコー)若くて柔らかい葉
B(ブロークン)砕かれた葉
F(ファニングス)茶こしでこされるくらい細かい葉
D(ダスト)最も細かい粉状の葉

FTGFOPが美味しい!?ヌワラエリアで感じた“違和感”

スリランカ・ヌワラエリア地方生産された紅茶。
見た目も美しく、FTGFOPの表示がある高級茶葉だったのですが…

正直、ちょっと渋みが強くて飲みにくかったんです。

「えっ、高級なはずなのに…?」

と思ったのですが、あとで調べて納得。
ヌワラエリアは高地で育つ茶葉が多く、味が繊細でスッキリ=人によっては物足りなさや渋みを強く感じやすい

つまり、高級だから美味しいわけじゃないということ。


💬 サイト主(にくえだ)からひとこと

にくえだ
にくえだ

正直、FTGFOPとか見かけると「絶対美味しいでしょ!」って思ってました。しかし蓋を開けたら、意外と飲みにくいとかありまして・・。

グレード=美味しいではなく、グレードを知った上で美味しい紅茶と出会う!
そして自分の好みのお茶を見つけるのが醍醐味な気がしますね。


まとめ:グレードは紅茶選びの“ヒント”のひとつ

TWG紅茶の画像バナー

紅茶のグレードは、品質の高さや加工方法の違いを示す目安です。

でも、それが必ずしも「味の好み」に直結するわけではありません。

  • FTGFOPなどの記号は、意味を知ると面白い
  • ゴールデンチップやシルバーチップは希少で高級
  • ただし「好み」は人それぞれ!

ラベルを見て「これはどんな味だろう?」と想像できるようになると、
紅茶選びの楽しさがぐっと深まりますよ。

このテーマの第二弾として「紅茶の等級一覧を徹底解説!」ということで、等級のグレードについて、さらに詳しく掘り下げていきますよ。

ではでは本日はこのあたりで。にくえだでした


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