こんばんは、にくえだです
以前「南部鉄瓶を使い続けて1年後の内部はどうなるのか?」という記事を書きました。
本当はその後も2年目、3年目…と更新していく予定だったのですが、気づけば4年経ってしまいましたが。笑
というわけで今回は、4年間使い続けた南部鉄瓶の内部の変化について、写真と体験を交えながら徹底的に紹介していきます。
※注意: 鉄瓶内部の写真には細かい模様が写っており、集合体恐怖症の方は閲覧注意です。
購入当初と1年後の鉄瓶内部の比較

まずは購入当初(2019年)と、1年後(2020年)の内部写真から。
- 2019年:新品の南部鉄瓶内部
- 2020年:1年後の南部鉄瓶内部
1年経過した時点で、すでに内部に白い膜(湯垢)がうっすらと確認できます。
これは鉄と水のミネラルが反応してできる自然な皮膜で、鉄瓶が「育ち始めた」証拠です。
改めて整理すると、南部鉄瓶が愛される理由はこの変化にあります。
- 使うほど白い皮膜が形成され、鉄分(ミネラル)が溶け出す
- お湯がまろやかになり、お茶や白湯が美味しくなる
- 見た目にも味わいが増していく
この1年目の段階でも、鉄瓶が確実に“育っている”のを実感しました。
南部鉄瓶についてもっと詳しく知りたい方はこちら
南部鉄瓶の価格差はなぜ?実際に生型鉄瓶を使ってわかった本物との違いそして4年後――内部はどうなった?

ここからは4年経過した現在(2023年)の鉄瓶内部です。
- 2023年:水を入れた状態の内部
- 同年:乾いた状態の内部
2〜3年目の記録がないのが残念ですが──(私の怠慢です、笑)
1年目と比べると皮膜の厚みが増し、錆びの色合いも深くなっています。
白い油膜がより成長し、錆も穏やかに広がっている。 この“錆びのグラデーション”こそが、使い込んだ南部鉄瓶の証と思ってます。
使えば使うほど、鉄瓶が「自分仕様」に育っていくのを感じます。

4年目に入ると、見た目の変化に加えて“扱い慣れた安心感”が出てきます。
最初は慎重だった空焚きも、今では感覚的にタイミングがわかるようになりました。
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1年目と4年目の“味”の違いはある?

正直に言うと、私の舌では明確な違いは感じられません。笑
ただし、これは「美味しくなっていない」という意味ではなく、すでに完成された味が続いているという印象です。
むしろ4年目の今は、南部鉄瓶で淹れたお茶に“愛着の味”が加わっています。

「お店で飲むより、自分で淹れたお茶が一番おいしい」と思えるようになったのは、この4年間の積み重ねがあるからです。
つまり、「味が劇的に変わる」のではなく、“自分の鉄瓶の味”に慣れていく。
これが長く付き合う魅力であり、プラシーボ効果(思い込み)ではなく、体験として染みついた“日常の味”なんです
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鉄瓶を育てるための手入れと注意点

- 内部は洗剤やスポンジで洗わない(自然乾燥+空焚きでOK)
- 使用後はお湯を捨て、フタを開けて完全に乾かす
- サビが出ても慌てず、繰り返し使ううちに落ち着く
私の鉄瓶も4年間、一度も内部を洗っていません。
使った後はお湯を切り、軽く空焚きして水分を飛ばすだけ。 それでも錆びすぎることなく、美しい白膜を維持できています。
まとめ|4年経っても“南部鉄瓶は育ち続ける”

- 1年目よりも皮膜が厚く、錆の深みが増す
- 味の劇的変化よりも“愛着の積み重ね”が強まる
- 毎日の手入れで鉄瓶は確実に育っていく
- 「続けること」こそが、最高のメンテナンス
南部鉄瓶は、4年経っても輝きを失いません。 むしろ、毎日使うことで“唯一無二の道具”へと育っていきます。
5年後、6年後――またその変化をお伝えしていきます。

次は忘れずに更新いたします笑
ではでは本日はこの辺りで。にくえだでした

補足
※この記事は、2023.12.12に投稿した記事をリライトしたものです。
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