ホーロー加工の鉄急須って何?まずは特徴を知ろう
南部鉄器の鉄急須と鉄瓶の違い
南部鉄器というと「鉄瓶」のイメージが強いですが、実は**鉄急須(てつきゅうす)**というタイプも多く販売されています。
両者の大きな違いは、内側にホーロー加工が施されているかどうか。
種類 | 内部加工 | 直火 | 鉄分の摂取 | 主な目的 |
---|---|---|---|---|
鉄瓶 | 加工なし(素焼き) | 可 | 可 | 湯を沸かす・鉄分摂取 |
鉄急須 | ホーロー加工あり | 不可 | 不可 | お茶を淹れる |
ホーロー加工とは何か(鉄急須で使われる理由)
ホーロー加工とは、鉄の表面にガラス質のコーティングを焼き付ける処理のこと。
鉄がサビにくくなり、お手入れが簡単になるというメリットがあります。
鉄急須にこの加工を施すことで、「見た目の美しさ」や「日常使いの手軽さ」がアップします。ですが、もちろんデメリットも…。
ホーロー加工の鉄急須を買って後悔?その理由とは
「鉄分が摂れない」「味が変わらない」失望感
鉄急須を使っても鉄分は一切摂れません。
鉄瓶であれば、お湯に鉄分が溶け出して健康面のメリットもありますが、ホーロー加工によりその効果はゼロに。
また、鉄瓶特有のまろやかな湯の味わいも得られないため、
「なんか普通の急須と変わらないじゃん…」と感じてしまうことも。
内側が割れるとどうなる?ホーローの弱点
ホーローはガラス質なので、落としたり強くぶつけると割れるリスクがあります。
表面上は無事に見えても、内部に細かいヒビが入ると、そこからサビや劣化が進むことも。
気づかないうちに「使えなくなっていた…」というケースもあるため、扱いには注意が必要です。
重い・直火NG・お手入れの落とし穴
鉄急須は見た目の可愛さとは裏腹にずっしり重いものが多いです。
また、直火では使えないため「鉄瓶と同じように火にかけて使えると思ったら違った…」という声もよく聞きます。
お手入れはラクですが、柔らかいスポンジで優しく洗う必要があるので、意外と気を使うという人も。
ホーロー加工鉄急須の見分け方|買う前にチェックしたい3つのポイント
① 内側がツルツルで光沢がある

鉄急須の最大の特徴は、内側がホーロー加工でピカピカしていること。
ザラザラとした素焼きの鉄瓶とは明らかに違う手触りです。
② 商品名に「急須」と記載されている
「鉄瓶」ではなく「鉄器急須」「鉄急須」と書かれている商品は、ほぼ確実にホーロー加工ありです。
楽天やAmazonでも、名前や説明文をよく見て判断しましょう。
③ 直火不可=ホーロー加工の可能性大
「IH・直火不可」「お湯を沸かさないでください」などの注意書きがあれば、ホーロー加工の鉄急須である可能性が高いです。
ホーロー加工の鉄急須が向いている人・向いていない人
向いている人
- お茶を淹れる専用として使いたい方
- 陶器の急須だと物足りない方
- デザイン性・重厚感・保温性を重視したい方
- サビや鉄臭さを避けたい方
向いていない人
- 鉄瓶のように鉄分を摂りたい方
- 味のまろやかさや育てる楽しみを重視したい方
- 湯を沸かしてそのまま使いたい方
- 落としがちな人(割れのリスクあり)
💬 サイト主(にくえだ)からひとこと
私も実は、デザインに惹かれて鉄急須を買った一人です。
でも…「鉄分出ないの?」「お湯は火にかけられないの?」と使い始めてから驚いたことが何度もありました。
正直、「鉄瓶と同じもの」と思って買うとちょっとがっかりすることもあります。

でも、“急須としての性能”は本当に優れていて、冷めにくくて丈夫、なにより見た目がかわいい。
だからこそ、この記事で**「自分に合うかどうか」**をしっかり見極めてから買ってほしいなと思います。
まとめ|後悔しないためには「鉄急須」という選択肢を理解することが大切

- ホーロー加工の鉄急須は、「鉄瓶」とはまったくの別物
- 鉄分摂取や味の変化は期待できないが、保温性・デザイン性に優れる
- 見分け方・注意点を知っていれば、納得した上で購入できる
もし「鉄瓶が欲しかったのに急須だった…」とならないように、ぜひこの記事の内容を参考にしてくださいね。
ではではにくえだでした
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