はじめに|「抹茶不足」のニュースに不安を感じた人へ
最近ニュースやSNSでよく目にする「抹茶不足」。
世界的な需要の高まりと日本国内の供給不足が重なり、「抹茶の値段が上がるのでは?」と心配になった方も多いのではないでしょうか。
結論として、価格は上がります。
お茶カフェ需要が高まる中で、インバウンド狙いのカフェ業界も続々お茶カフェ事業に参入していきているからです。
わたし自身も「抹茶=国産」というイメージを強く持っていたので、ニュースで「中国産抹茶が大量に流通している」と知ったときには驚きました。
では実際に、日本産と中国産の抹茶はどう違うのでしょうか?
結論|抹茶不足で浮かび上がる“日本産と中国産の違い”

結論から言えば、両者は「どちらが良い/悪い」ではなく、製造方法・味わい・価格・用途が違うのです。
- ✅ 日本産:遮光栽培と伝統製法で作られる高級品。旨み・鮮やかさ・泡立ちの良さが特徴。
- ✅ 中国産:効率的に大量生産されたコスパ重視品。渋みが強く、価格は安い。
「抹茶不足」で日本産が高騰している今だからこそ、違いを理解して“使い分け”をすることが大切です。

用途の違いについては、「中国産は主に加工食品。」「国産は素材そのままに。」
国産を加工食品に使用している場合は、”宇治使用”などPRしていることが多いです。
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※ “点てる=日本産/ラテ=コスパ”の使い分けが満足度◎
日本産と中国産の製造方法の違い
栽培方法(遮光 vs 日光直射)
- 日本産は収穫前に数週間“遮光”することで、アミノ酸が増え旨みと鮮やかな緑が際立ちます。
- 中国産は直射日光で栽培されることが多く、コストは安いものの渋みが強くなりがちです。
※中国産が悪いわけでなく、栽培方法の違いと用途の「使い分け」の話です。
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【緑茶の種類まとめ】玉露・かぶせ茶・煎茶・玉緑茶・番茶・茎茶・粉茶・玄米茶の違いと特徴!加工方法(蒸し vs 炒り)

- 日本産は収穫後すぐに“蒸して酸化を止め”、石臼でじっくり挽きます。
- 中国産は炒って乾燥させる方式が多く、粉砕も機械挽き。効率的ですが繊細さは落ちやすいです。
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仕上げ(粒度・色の違い)
- 日本産:きめ細かい粒子、鮮やかな深緑色、泡立ちが良い。
- 中国産:粒子が粗めで黄緑〜茶色寄り。口当たりもざらつきを感じることがあります。
なぜ中国産は安い?抹茶不足との関係
抹茶不足で日本産が高騰する一方、中国産は大量供給できる強みがあります。
- 世界最大の抹茶工場(中国・貴州省)が世界供給量の約半分を担っている
- 生産工程を効率化(直射栽培・機械粉砕)
- 人件費が安く、1/3〜1/5の価格で提供できる
しかし、中国産で供給できるとはいっても、需要があるのは日本産の抹茶。
抹茶ブームが世界的に広まりも、日本産の抹茶の品質の高さから注目を集め、
👉 緑茶の品質の見分け方|甘味・旨味・苦渋味・水色・色味で判断する6つの基準
そこから、「抹茶不足」としてニュースで近年賑わうこととなりました。
味わいの違いと“使い分け”
実際に味わってみると、日本産と中国産では大きな差があります。
- 濃茶や薄茶として点てると、日本産は旨みや香りが豊かで、中国産は渋みやえぐみが目立ちやすい。
- ただし、抹茶ラテやスイーツに加工すると、砂糖やミルクで味が薄まるため、差は感じにくくなります。
👉 つまり、**「純粋に抹茶そのものを楽しむなら日本産」「ラテやスイーツなら中国産でも十分」**という使い分けが現実的です。

味比べをしたとしても、正直わからない人がほとんどです。
言われて初めて「ああ〜」となるレベルなので、素人は味だけで見ればどちらでも。という判断になりそうです。
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中国産抹茶はどこに使われているのか?

ここで気になるのが「普段口にしている抹茶食品はどっち?」という点。
食品表示法のルール
- 日本の法律では、重量順で1位の原材料のみ産地表示の義務があります。
- 抹茶ラテの主原料は牛乳や砂糖、抹茶は副材料扱い。
👉 つまり「宇治抹茶使用」「西尾産100%」と書かれていなければ、中国産やブレンドの可能性が高いのです。
実際の利用シーン
- コンビニスイーツやチェーンの抹茶ラテ
- 「抹茶風味」とだけ書かれたお菓子やパン
わたし自身、コンビニの抹茶ラテを飲んで「ん?抹茶感が薄いな」と思った経験があります。
今思えば、それは中国産が使われていたからかもしれません。(この記事を書いたからそうおもったのかもです。笑)
💡 サイト主(にくえだ)からひとこと
「抹茶=国産」という思い込みは、わたし自身もありました。
でも実際には、加工用では中国産が多く、純粋に味わうお茶では日本産が選ばれている。
そう考えると、「どちらをどう楽しむか」が見えてきますよね。
家カフェでこそ“本物の抹茶”を楽しむ

外カフェで飲む抹茶ラテは雰囲気込みの価値がありますが、家なら産地を指定した茶葉を選べます。
抹茶ラテの価格比較(2025年時点)
種類 | 平均価格 | 特徴 |
---|---|---|
スタバ 抹茶ラテ(トール) | 約530円 | 安定の味・映え度◎ |
タリーズ 抹茶ラテ(トール) | 約500円 | 甘め・飲みやすい |
コンビニ 抹茶ラテ | 約220円 | 手軽・品質は控えめ |
家カフェ(高級抹茶使用) | 約150円 | 産地指定&濃さも自由 |
こうして比べると、外カフェ=付加価値/家カフェ=質と自由度 という構図がはっきりします。
まとめ|抹茶不足の時代にこそ“選び方”を知ろう

- 世界的な抹茶不足で、日本産はプレミア化・中国産は普及用として拡大
- 日本産=伝統と品質、中国産=コスパと供給力
- 加工食品の多くは中国産やブレンド。産地表示をチェックするのが安心
- 家カフェなら、好みの産地を選んで“本当に美味しい一杯”が楽しめる
「不足=不安」ではなく、むしろ “抹茶の背景を知って、選び方を工夫するチャンス” と捉えています。

お茶屋さんが潤うのはよいのですが、価格が全体的にあがってしまうのは、ちょっと迷惑な話ではありますね。
ではでは本日はこの辺りで。にくえだでした
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