南部鉄瓶を1年使って分かった変化|内部の状態と味の違いを徹底レビュー

南部鉄瓶の内部を真上から撮影した写真に、「南部鉄瓶を一年使って分かった変化」および「内部の状態と味の違いを徹底レビュー」の文字が添えられたアイキャッチ画像 南部鉄器

南部鉄瓶を1年使って分かった変化|内部の状態と味の違いを徹底レビュー

今回の記事は、購入直後・1ヶ月後・1年後の内部の変化を写真つきでレビューしつつ、味の違いも含めて「正直にレビューしていきます。

にくえだ
にくえだ

購入当初は黒く美しい内部が、数ヶ月で徐々に変わっていく…。

そんな変化を楽しみながらお茶を日々淹れています。

ぜひ購入を検討している方、1年後の経過も参考にしつつ自分に良い南部鉄瓶を選んでみてくださいね

集合体恐怖症の方は、内部の写真が不快に思う可能性もあるので、これより読み進める場合はご注意くださいね。


結論|南部鉄瓶は1年でしっかり育つ。赤サビも湯膜も“正常な変化”です

はじめに結論を一言でまとめると…

”1年でしっかり育つ”
赤サビも湯膜も“正常な変化”

以上が結論です。

では実際に写真をもとに内部の変化をみていきましょう。

南部鉄瓶内部の変化|0日目から1年後まで

購入当時|内部は黒光りして神々しい

購入時の内部。錆はなく黒光りした素焼きが神々しく映ります。
(2019年8月24日)

購入してすぐの南部鉄瓶の内部です。
まだ素焼きの状態で、ここから自分の南部鉄瓶に育てていく。

その過程も見れて、変化も見られる。ワクワクが止まらない購入当時です。

1週間後|水を淹れ徐々に湯膜と錆がじんわりついてきてます。

湯膜がつくと素焼きの状態から少し白っぽい表面に変化します。(2019年8月31日)

南部鉄瓶に実際に水を注いだ画像です。

購入後は──

  1. 硬水で水を煮沸(蓋は閉めない)
    ※8分目まで、2〜3回繰り返す。
  2. 余熱で内部を乾かします。
  3. 1.の作業を3回繰り返します
    ※OIGEN公式サイトより

鉄瓶を育てる。大切な過程です。

日に日膜が貼っていく楽しみを実感しつつ、「やや錆っぽいものがあるけど大丈夫?」

ちょっと疑心暗鬼になるのもこの頃です。
でも調べてみると安心してください。

乾燥させずに放置は✖️ですが、赤錆は自然発生するものです。

✔ 内部は1ヶ月で変化、1年でしっかり育つ

※1ヶ月後の鉄瓶。薄い白い膜。これが水をまろやかに、鉄分を抽出する正体です。(2019年10月3日)

湯膜が少しずつ付き、赤サビが点在し、鉄瓶らしい表情に育ちます。

これが”鉄瓶で沸かすと水がまろやかになる”といわれる湯膜です。

にくえだ
にくえだ

育っていく過程を実感してテンションが上がりました。

1ヶ月。味わいの変化も感じて「あれ?まろやかになった気がする。」という感覚でした。

補足|赤サビは異常ではなく、むしろ“育っているサイン”

南部鉄瓶の内部に点状であらわれる赤サビは、故障でも失敗でもありません。

これは鉄瓶が使われる過程でごく自然に起きる現象で、鉄が水中の酸素と触れてごく薄く酸化した状態です。

水質や使い方によっても変わりますが、点状の赤サビは正常な範囲です。

補足| 味は大きく劇的に変わるわけではない

味わいが大きく変わったかと言われると、答えはNOです。

ただ、水はまろやかになり、お茶は確実に美味しくなる実感があったのは間違いありません。

1年後| 南部鉄瓶は変化を楽しむ道具。1年はまだ“入り口”

1年後。白い油膜は暑くなり、使い込み広がりました
(2020年9月3日)

湯膜がより厚くなり、赤サビも増えて鉄瓶らしい表情に育つ時期。

“錆びてしまった…” ではなく、ちゃんと育っている証拠 です。

内部はこれからもっと落ち着き、より深みのある状態へ育っていきます。


1年間の内部の変化まとめ

時期湯膜赤サビ見た目の印象
購入直後なしなし黒く美しい新品状態
1ヶ月後うっすら点在少し育ってきた雰囲気
1年後しっかり全体に増加鉄瓶らしい育成状態
にくえだ
にくえだ

少し不安になる“赤サビ”ですが、1年間見てきて分かったのは「放っておいても大丈夫」ということでした。

もちろん使い方を守ることは不可欠ですが、点在する赤サビは鉄瓶の個性のようなものだと思っています。気楽に育ててあげてください◎


1年経っても…|味の変化は劇的に変わるわけではない。でも「美味しさは確実に変わる」

  • 白湯の味の“劇的な差”は、正直分かりません
  • ただし、お湯の“角”がとれ、まろやかになる実感はあり
  • お茶は明らかに美味しくなる(体感としてハッキリ)

これは素人の舌ではありますが、「やかんで淹れるより美味しい」というのは自信を持って言えます。


手入れの方法は?|初心者が不安になりやすいポイントと、考え方の指針

◆ 手入れはシンプルでOK

  • 使い終わったらフタを開けて乾燥
    ※鉄瓶の温度が低ければ加熱必要
  • 内部は絶対に触らない
  • 赤錆が気になるなら茶漉しに入れた緑茶で煮沸すると取れる
    ※私は一度もしたことはないです。笑
  • 万が一放置したら、錆が出尽くすまで水を流す

◆ 完璧を求めない

南部鉄瓶は“育つ道具”。変化して当たり前なので、不安を抱きすぎなくてOKです。

にくえだ
にくえだ

なんか、中火でじっくりした方が鉄分が出やすい。などと諸説ありますが、

深く考えずに適度にサボって育てることが一番長続きしますよ


鉄瓶生活は“1年後から”もっと楽しくなる

1年間育てて実感したのは、

「鉄瓶の本当の楽しさは、ここから始まる」

ということです。

湯膜はもっと落ち着き、内部の赤サビも安定し、
お湯の味も少しずつ丸くなります。


まとめ|気になっているなら、南部鉄瓶は後悔しません

わたし自身、購入前は不安の方が大きかったですが、1年使った今は「買ってよかった」と心から思っています。

南部鉄瓶は派手ではないけれど、
静かに生活を支えてくれる“育てる道具”です。

もし迷っているなら、あなたの暮らしにもきっと馴染むはずです。

最後に南部鉄瓶はこんな魅力があります。

  • 南部鉄瓶は1ヶ月から内部が変化し始める
  • 赤サビは“異常”ではなく“育成の証”
  • 1年後は湯膜もしっかり育って安定する
  • 味の変化は劇的ではないが“確かにまろやかになる”
  • お茶は明らかに美味しくなる
  • 完璧を求めず、ゆるく育てる気持ちでOK
  • 1年後の姿は“まだ入り口”。これからもっと育つ

これからも南部鉄瓶を育てていきますので、ぜひその過程を共有しましょうね。

ではでは本日はこの辺りで。にくえだでした


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