緑茶の人気品種8選|飲み比べでわかった味・香り・相性を徹底比較

木のテーブルに並べられた複数の湯呑みで、色味の異なる緑茶を飲み比べている様子と、「緑茶の人気品種8選|飲み比べでわかった味・香り・相性を徹底比較」というタイトルを重ねたアイキャッチ画像 緑茶

緑茶って、いろいろな種類があるけれど、品種について知る前は——

  • 値段の高い・安いで味は変わるのは理解できる
  • 玉露・煎茶・荒茶など種類の違いで味が変わるのも理解できる
  • でも”品種”の違いはそこまで大きな差はない

このように思っていた時期がありました。

でも、品種を意識して飲むようになると——
同じ“煎茶”でも、香りも甘みも渋みも、ぜんぜん別もの。

「やぶきた」「さえみどり」みたいな有名どころだけじゃなく、全国には個性派がたくさんいます。

この記事では、にくえだがこれまで飲み比べ・調べてきた11品種を、味・香り・水色・ペアリングでまとめて比較していきますので、ぜひ参考にご覧くださいね

結論|品種の違いで味は変わる、「品種×気分」で8割決まる

結論は——

品種の違いで味わいは大きく異なるか?
言われると△
でも品種を知ることで、産地を思い浮かべて飲む”気分”でより味わいは変わる。

でも”味わって品種はこれ!と断定できるか?”というと「素人にはわからない。」というのが私の結論です

その前提を踏まえた上で、迷ったら、まずはこの3つで考えると一気に選びやすくなります。

  • 王道バランスで外したくない → やぶきた・ふじみどり
  • 甘み・旨みで癒されたい → さえみどり・あさつゆ・知覧茶
  • 香りで気分を切り替えたい → つゆひかり・かなやみどり・つゆみどり

ここに「合う食べもの(ペアリング)」を足すと、今日の一杯が決まりやすいです。

にくえだ
にくえだ

今回の記事は”品種”についてのみフォーカスしますが、

”品種✖️産地”だとまた違いが変わってきます。また詳しくは別記事で紹介いたします

緑茶の味が変わる4つのポイント

「品種で変わる」と言っても、何が変わるの?という話を、先に整理していきます。

  • 香り:青々しい爽やか系/花のように華やか/ふくよかで甘い香り
  • 味わい:渋み・甘み・旨みのバランス(“飲みやすさ”の正体はだいたいここ)
  • 水色(すいしょく):淡い黄金寄り〜濃いグリーン(深蒸しだと濃く出やすい)
  • ペアリング:和菓子・塩気・脂・洋菓子…どれと合わせるかで印象が変わる

※同じ品種でも、産地・蒸しの深さ・火入れで表情は変わります。

早見表|9品種の味・香り・相性を一気に比較

品種・ブランド 味の方向性 香りの方向性 相性のいいペアリング
やぶきた渋み×旨みの王道バランス青々しく爽やかおにぎり・煎餅・和食全般
さえみどり甘み・旨み寄りで渋み少なめ上品でやわらか羊羹・抹茶系和菓子
ふくみどりコクと渋みがしっかり若草っぽい清涼感焼魚・塩むすび
あさつゆとろみ系の濃い旨みふくよかで濃厚だし巻き卵・クリーム菓子
つゆひかり温和でスッと切れるさわやかで華やかフルーツ・さっぱり和菓子
さえあかりクセが少なくきれいにまとまるクリアで華やかバター系焼き菓子・塩パン
ふじみどりやわらかな渋みで穏やか透明感のある香り干菓子・チーズクラッカー
かなやみどり旨みと甘み、余韻に個性ミルキー系の香りが出ることもレアチーズ・白和え

※クリックすると、実際に私が飲んだ品種のレビューリンク先に飛びます

※相性の良いペアリングは、結構ざっくりです。笑参考程度にご覧くださいね

人気品種11選|味・香り・ペアリングの特徴

ここからは、1つずつ「どんな気分の日に合うか」で紹介します。同じ緑茶でも、選び方がガラッと変わるはずです。

やぶきたの味・香りの特徴(飲んだときの体感)

  • 香り:若葉っぽい青さ(いわゆる“緑っぽい香り”)+ほのかな花香、火入れが強いと香ばしさも出る
  • :バランス型。旨みもあるけど渋みも出る(=甘旨系一辺倒ではない)
  • 口当たり:中程度のコク。重すぎず、軽すぎず
  • 余韻:渋みが「キレ」になって、食事と合わせても邪魔しにくい

同じ“やぶきた”でも、蒸しの強さ(浅蒸し/深蒸し)と火入れ、摘採時期(一番茶/二番茶)でかなり印象が変わります。

見た目(茶葉・水色)

  • 茶葉:針のように細くよれた形(煎茶らしい形)になりやすいのが特徴
  • 水色(すいしょく)
    • 浅蒸し:透明感のある黄緑〜緑が一般的
    • 深蒸し:濁りのある濃い緑(粉っぽい細片が出やすいイメージ)

産地・製法で出やすい傾向

  • 静岡×やぶきた:王道の煎茶バランス(青さ・旨み・渋みの平均点が高い)
  • 深蒸し(例:静岡の一部、鹿児島などでも):甘み・コクを出しやすい反面、渋みの出方は作り手次第
  • 火入れ強め:香ばしさ寄りで飲みやすいが、若葉感は弱まる
  • もちろん産地によって味は大きく異なります。

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やぶきたが“強い”理由(栽培面の特徴)

  • 育てやすく、収量が安定しやすい
  • 品質が安定しやすい(作り手が狙った味を作りやすい)
  • 寒さにも比較的強く、幅広い地域で適応しやすい
    → その結果、日本全国で広く普及して“基準品種”になりました。

さえみどりの味・香りの特徴(飲んだときの体感

  • 香り:上品で軽やか。青臭さが出にくい
  • 甘旨系。渋みはかなり控えめで、甘み・旨みが前に出る
  • 口当たり:なめらかでやわらかい。角が立ちにくい印象
  • 余韻:旨みがすっと残り、苦渋で締めない穏やかな後味

さえみどりは「やぶきた×あさつゆ」の交配。
アミノ酸(テアニン等)が多く、カテキン比率が低めなため、設計思想として甘旨が出やすい品種です。


見た目(茶葉・水色)

  • 茶葉:細く整いやすく、色はやや明るめの鮮緑
  • 水色(すいしょく)
    • 浅蒸し:透明感のある明るい黄緑〜翡翠色
    • 深蒸し:にごりは出るが、色調は明るく“映える緑”になりやすい

産地・製法で出やすい傾向

  • 鹿児島×さえみどり:甘み・旨みが前面に出やすく、渋みは控えめ
  • 浅蒸し:水色の美しさと上品な香りが際立つ
  • 深蒸し:コクが増し、甘旨がより分かりやすくなる(粉感は出やすい)
  • 火入れ弱〜中:若葉感と甘みを活かしやすい(強火入れは持ち味を削りやすい)

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ふくみどりの味・香りの特徴(飲んだときの体感)

  • 香り:清涼感のある爽やか系。若草・新芽を思わせる青々した味わい
  • 旨みと渋みがしっかり。輪郭がはっきりしていて食中でも負けないイメージ
  • 口当たり:軽すぎず、適度な厚みとコクがある

ふくみどりは、やぶきた系統をベースに、香りと味の“強度”を意識して選抜された品種

「爽やかだけど薄くない」という評価は、
香りは軽快・味は骨太という二面性から来ています。


産地・製法で出やすい傾向

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あさつゆの味・香りの特徴

  • 香り:濃厚でふくよか。甘い香気が乗りやすい
  • :甘み・旨みが豊かでろみのある旨みで、満足感が強い
  • 満足感が強い理由:旨みの土台になるアミノ酸がしっかり多い

見た目(茶葉・水色)

  • 水色(すいしょく):明るく深緑で濃厚になりやすい/鮮緑が映える
  • “緑が強い”裏付け:品種別の測色(色相角度)の比較で、‘さえみどり’に次いで‘あさつゆ’が緑みが強いとされています

産地・栽培の特徴(品種の性格)
来歴:宇治由来の在来実生から選抜。1940年から研究が進み、1953年に農水省の品種2号として登録されています
栽培上のクセ:霜に弱く、収量が限られやすい(=希少になりやすい理由)主産地の例:鹿児島(知覧)で多く栽培される旨み系品種として紹介されています


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つゆひかり|渋み少なめで甘みが際立つ

つゆひかりの味・香りの特徴(飲んだときの体感)

  • 香り:さわやかな香気が特徴、ほのかでふんわりした香り
  • :まろやかで渋みが少ない方向に出やすい
  • 「渋み少なめで甘み(旨み)が際立つ」根拠:一番茶荒茶で全窒素・遊離アミノ酸がやぶきたより高く、タンニン(渋み成分)が低い
    • つまり、渋みより“旨み優位になりやすい” 味わい

▶︎関連記事はこちらをご覧ください

👉 渋み少なめで甘みが際立つ|品種茶「つゆひかり」を飲んで分かった魅力


見た目(茶葉・水色)

  • 水色:グリーンが強く美しい水色をイメージしてください。

産地・育種の背景(品種の性格)
命名の由来:「天然玉露」と言われるあさつゆの品質を継承した品種です。



つゆひかりが「飲みやすい甘旨寄り」になりやすい理由

  • あさつゆ由来の旨み設計:父が“天然玉露系”のあさつゆで、旨み方向の資質が高いため
  • 成分傾向:やぶきた比で、遊離アミノ酸が高く、タンニンが低い(=渋みが立ちにくい)ため

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さえあかりの味・香りの特徴

  • さえあかり」は、鹿児島県で育成された比較的新しい茶品種
  • 渋みが少なく、すっきりとした飲み心地の中に、やさしい甘みとコクが感じられるため、緑茶に慣れていない方にもおすすめ

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ふじみどり|穏やかな渋みで、静かに寄り添うタイプ

※試飲後更新いたします。

かなやみどり|香りに個性。ハマる人は一気にハマる

※試飲後更新いたします。

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まとめ|品種を知るとお茶の特徴が知れる

いかがでしたでしょうか?
今回は緑茶の品種について、8種類まとめてきました。

品種はそれぞれ地域ごとの気候に合わせて選ばれ、栽培されています。

その上で「品種は共通でも産地は違う。」これでもまたお茶の味わいは大きく変わります。

今回の記事では、あなたの「これだ」が見つかるきっかけになったら嬉しいです。

そして、よければ南部鉄器で丁寧に淹れてみてください。味の輪郭が、もう一段だけ整います。

ではでは本日はこの辺りで、にくえだでした

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