紅茶好きなら知っておきたい!プッタボン農園の知られざる歴史と香りの深み

プッタボン農園の紅茶パッケージと、レモンスライスが入ったアイスティーのグラスが並ぶ写真。ダージリンのブランド農園「プッタボン」の歴史と香りの魅力を紹介する記事のアイキャッチ画像。 お茶の知識

紅茶が好きで色々試しているけれど、
「ダージリンの農園って種類が意外と多くて、どれを選べば良いかわからない…。」
「プッタボン?キャッスルトン?リシーハット?」味の違いは…?

こんな疑問はありませんか?
今回は、ダージリンで最も歴史のあるプッタボン農園にフォーカスして取り上げていきます。

でも単なる“古い農園の紹介”ではありません。
なぜイギリスがこの土地に農園を作ったのか?
それによって周辺の街や人の暮らしがどう変わったのか?

――そんな背景に触れたうえで飲む一杯は、驚くほど香りも味も変わって感じられるんです。

さらに、実際に飲んで感じた味・香り・渋みや、
「レモンティーにすると激変した🍋」体験もあわせてご紹介します。

ぜひ、いつもの紅茶時間がもっと深く、楽しくなるヒントを見つけてください🍃

にくえだ
にくえだ

下記リンクにて、「世界のブランド農園」をまとめていますので、合わせてご覧ください


なぜプッタボン農園が作られたのか?歴史と時代背景を紐解く

イギリスの「植民地政策」と紅茶生産

プッタボン農園が設立されたのは、1860年~1864年
当時のインドはイギリスの植民地支配下にあり、紅茶の栽培はイギリスが「中国に頼らない茶葉供給源」として拡大した国家的プロジェクトの一環でした。

中国から茶葉を独占的に仕入れていたイギリスは、アヘン戦争後の緊張関係をきっかけに、自国の植民地で茶を作ろうと考えました。
そこで白羽の矢が立ったのが、「冷涼で霧の出やすい高地」――後のダージリンです。

プッタボン農園があった場所の“その後”

この農園が発展したことで、労働者が定住し、周囲には小さな村や市場が形成されていきました。
道路や水路も整備され、やがて地域の経済や暮らしの基盤にまで影響を与える存在に。

つまり、プッタボンは紅茶の産地としてだけでなく、地域を形づくる原点にもなった農園なのです。

にくえだ
にくえだ

紅茶の歴史は、戦争(植民地)に巻き込まれた時代背景も色濃いです。

そんな背景があり150年以上、紅茶の栽培が行ってきた。その土地で礎を築いた。

こんな時代背景も感じながら、一杯飲むとより、感慨深くなりますね


プッタボン農園の環境と品種

カンチェンジュンガ山
カンチェンジュンガ山
  • 場所:ヒマラヤ山脈の西側、ダージリンのウエストバレー
  • 標高差:約457〜1920m(なんと高低差1500m!)
  • 面積:約436ヘクタール(東京ドーム約93個分)
  • 農法:2009年〜バイオオーガニック農法を導入

高地と低地で異なる品種が育てられているのも特徴です。

標高品種
高地中国交配種(繊細で香り高い)
低地アッサム交配種・クローナム種(力強い味わい)
にくえだ
にくえだ

ちなみにプッタボンの名前の由来は、現地語で「葉が豊かに茂るところ」
という意味です。

または、茶園の敷地がフック状の釣り針の形をしていることから、釣り針を意味するレプチャ語をもとに名前が付けられたといわれています。

品種についての歴史もまた奥深いので、それは別の記事で紹介しますね


茶葉の旬とプッタボンの「味の違い」

年に3度のクオリティーシーズン

ダージリン紅茶には、3つの収穫期(クオリティーシーズン)があります。

シーズン時期特徴
ファーストフラッシュ3月下旬~4月中旬若々しく繊細、花のような香り
セカンドフラッシュ5月~6月コクがあり、香ばしさが増す
オータムナル10月前後落ち着いたまろやかさ

中でもプッタボンのファーストフラッシュは、
ドイツ・フランス・日本でも評価が高く、争奪戦になるほどの人気。

にくえだ
にくえだ

個人的にはオータムナルの甘い、紅茶の味が好きです🫖


【体験レビュー】プッタボン紅茶の香り・色・味わい

ここからは、にくえだが実際に飲んでみた感想をお届けします!

🔸 香り

封を開けた瞬間は「青葉のような爽やかさ」。
お湯を注ぐとふわっと立ち上がるグリニッシュな香りが、部屋全体に広がります。
よく言えばフレッシュ、苦手な人には少し青臭く感じるかもしれません。

🔸 色味

カップに注いだときの水色は、透き通るような黄金色
光にかざすと、まるで日差しのようなやわらかい黄色が見えた気がします

🔸 味

ひとくち目はすっきりしてるのに、あとからふわっと甘みが残ります。
でも…じわじわ渋みが出てくるタイプ! これがちょっとクセ者です。

正直、ニルギリっぽさ(渋みと若草のような印象)を感じました。
ストレート派にはややハードル高いかもしれません。


💡 おすすめの飲み方=アイスレモンティー!

プッタボンは、その渋みがレモンと相性抜群なんです。

レモンを加えるとグリニッシュさがスッと引き、
全体が爽やかで飲みやすくなる魔法のような変化を感じました。

✔ 暑い日にアイスで
✔ 食後のリフレッシュに

これが私のベストアンサーだと思いました


購入方法と注意点

プッタボンの茶葉は、タイミングによって入手困難になることも。

購入の際は以下のショップが狙い目です。

  • ルピシアの店舗購入orオンライン販売
  • 楽天市場・Amazonの茶葉専門店
  • マリアージュフレールなどの店舗販売

※販売状況は変わるため、リンク掲載は控えます。定期チェックがおすすめです。


まとめ|一杯の向こうにある「土地の記憶」を味わう

プッタボンは、時代の波に揉まれながらも生き残り、地域を支え続けてきた“ひとつの文化”です。

味だけじゃなく、
その背景や人々の営みを思い浮かべながら飲むことで、何気ない一杯の紅茶が、特別な体験に変わる――そんな農園でした🌿

ではでは本日はこの辺りで。にくえだでした


🎥 関連動画

YouTubeでもプッタボンの魅力を紹介しています。
実際の風景や茶葉の様子を見てみたい方はこちらもどうぞ!


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※この記事は著書紅茶のバイブルの情報を参考に記述しました

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