紅茶の等級一覧を徹底解説!FOPからダストまでの違いとCTC製法との関係とは?

透明なカップに注がれた紅茶とミントの葉。紅茶の等級一覧やFOPからダスト、CTC製法の違いを解説する記事のアイキャッチ画像。 南部鉄器

紅茶の等級は「葉のサイズ」と「製法」で決まる

先般の記事にて、紅茶の茶葉の違いについて、解説しました。

今回は、その紅茶の等級をさらに深掘りしていき、紅茶のパッケージに記載されている「FOP」「BOP」「CTC」などの文字。

これらは、紅茶の葉の大きさや形状、製法によって分けられた”等級(グレード)”を表しています。

等級と聞くと「高級=おいしい」と思われがちですが、実はそうとも限りません。味わいや用途に合った等級を知っておくと、紅茶選びの幅が広がります。

この記事では、以下の内容を中心に解説します:

  • FOPからDまでのグレード一覧と違い
  • CTC製法とは何か?
  • 等級と味の傾向

等級一覧|FOPからダストまで

下記は、紅茶の主な等級(グレード)とその特徴をまとめた表です。

等級説明
SFTGFOP-1スペシャル・ファイン・ティッピー・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコーNO.1。非常に細かく整った最上級の茶葉。金色の芯芽(チップ)を多く含む。
FTGFOPファイン・ティッピー・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコー。整ったサイズで香りも華やか。高級グレード。
TGFOPティッピー・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコー。FTGFOPよりやや大きな葉。アッサムや南インド茶などで多く見られる。
GFOPゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコー。さらに大型の茶葉で、比較的手頃な価格帯。
FOPフラワリー・オレンジ・ペコー。花のような香りのある大型茶葉。
OPオレンジペコー。針状の茶葉で香味が強く、水色は明るめ。
P(ペコー)やや幅広でチップの少ない茶葉。水色はOPより濃い。
PS(ペコースーチョン)短く太めでチップを含まない茶葉。
S(スーチョン)最も太く丸みがあり、味も強く独特な香りがある。

ブロークンタイプ(BOP系)の等級

紅茶は、ふるいにかけて粒のサイズでさらに細かく分類されます。
これがブロークン(BOP)やファニングス(F)、ダスト(D)と呼ばれるグレードです。

等級説明
TGBOP-1金色の芯芽を多く含む高級なブロークン茶葉。
GBOPゴールデン・ブロークン・オレンジ・ペコー。細かく砕かれたが芯芽を含む。
BOPブロークン・オレンジ・ペコー。2〜3mmサイズで香り豊か。
BPブロークン・ペコー。BOPより太め。香味はやや弱めで量販用向け。
BPSブロークン・ペコー・スーチョン。さらに太めのグレード。
BOPFブロークン・オレンジ・ペコー・ファニングス。1〜2mmサイズの細かい茶葉。主に高級ティーバッグ用。
F(ファニングス)BOPFをさらにふるいにかけたもので非常に細かい。
D(ダスト)最も細かいコナ状の茶葉で、色・味ともに濃く出
る。ティーバッグに多く使われる

CTC製法とは?

CTCとは、「Crush, Tear, Curl(押しつぶす、引き裂く、丸める)」の略。
機械で茶葉を加工して丸粒状にした製法で、短時間で濃い味と色が抽出できるのが特徴です。

主にティーバッグ用として使われ、価格も比較的安価なものがおおいです。

等級は味の優劣ではない!

高級なグレードの紅茶は、香りや見た目の美しさに優れていますが、必ずしも「高ければ美味しい」とは限りません。

用途や好みによって、あえてブロークンタイプやダストを選ぶ方も多いのが現実。

💬 サイト主(にくえだ)からひとこと

にくえだ
にくえだ

等級の秘密を知ると、飲む時の楽しみがまた一段階あがります。
高い等級のお茶は、雑味がとにかくなく、味の奥ぶかさがあると感じます。

でも面白いのは「等級が高い=おいしい」とは限らないことです。

まとめ|紅茶の等級は自分に合うものを選ぼう

  • FOP〜Dまで紅茶はサイズと形で細かく等級分けされている
  • CTC製法は時短・濃厚抽出に適した現代的スタイル
  • 芯芽(チップ)の量と整い具合がグレードに影響

高級茶に挑戦するもよし、
ティーバッグで気軽に楽しむもよし。
ぜひ自分のスタイルに合ったグレードを見つけてみてくださいね。

ではにくえだでした

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