渋み少なめで甘みが際立つ|品種茶「つゆひかり」を飲んで分かった魅力

南部鉄瓶をコンロにかけ、白い湯呑みに注がれたつゆひかりの緑茶と茶葉パッケージが写る写真に、「渋み少なめで甘みが際立つ|品種茶つゆひかりの魅力」というテキストを重ねたアイキャッチ画像 お茶レビュー

「渋みが少ないお茶、探していませんか?」

本日の記事では、緑茶の品種について伝えていきます。

今回レビューする品種は 「つゆひかり」 です。

私個人の意見で恐縮ではありますが──

緑茶のやぶきた、さえみどり…。
有名な品種は耳にすることがよくありますが、すごくメジャーとは言いがたい”つゆひかり”

南部鉄瓶で毎日お茶を淹れる中で、
この”つゆひかり”をのんだ感想については──

一言で表すなら“渋みに寄りすぎない甘み”

こんな感想を持ちました。

それらを踏まえて、ぜひ今回は”つゆひかり”の魅力と緑茶の品種について知っていただきたく、

記事にしていきますので、ぜひ最後までご覧くださいね


結論|つゆひかりは「渋み少なめ・甘みやさしい・玉露に近い味わい」

はじめに結論は――

つゆひかりは、渋みがほとんど出ず、
甘みがやさしく広がる“玉露に近いタイプ”の煎茶です。

  • 水色:淡い緑、透き通ったクリアさ
  • 香り:新緑のようなさわやかさ
  • 味わい:渋みほぼゼロ、まろやかで口当たりなめらか
  • 後味:優しい甘さが喉をすっと通る
  • コールド:濃さが増し、茶らしさ・カフェイン感アップ

「強い渋みが苦手」「甘みのあるお茶が好き」という方にはかなり刺さる品種だと思います。

にくえだ
にくえだ

私は渋味の味が好きなのですが、冷やして飲む(コールド)と一変──

渋味が出るわけではないですが、
緑茶を濃縮したような、そんなの見応えのある一杯に様変わりをしました。

ホットで飲む時とのギャップを余韻として感じながら嗜むことができました。

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つゆひかりという品種の“本来の特性”

つゆひかりは 静岡県で2003年に登録された比較的新しい品種

母親「静7132」× 父親「あさつゆ」から生まれました。

この品種の特徴は以下の通りです。

  • 渋みが少なく、まろやかな甘みが出やすい
  • 爽やかで清涼感のある香り
  • 明るく澄んだ緑色の水色
  • やぶきたより早めに収穫できる“早生品種”
  • 病気や寒さに強く、品質が安定しやすい

つまり、「つゆひかりは甘みが出やすい」というのは品種そのものが持つ“本来の性格”なんです。

なので私が感じた味わいの印象とも、しっかり一致していました。

補足|栽培の中心は静岡県

つゆひかりは、静岡県生まれ・静岡県育ちの品種。その甘みと透明感のある味わいは、

静岡の気候と相性がよく、現在も主な生産地は静岡県内に集中しています。

具体的には──

静岡県御前崎市(牧之原台地周辺)
温暖な気候を活かし、「御前崎つゆひかり」としてブランド化も進んでいます。
甘みが出やすく、つゆひかり本来のまろやかさを感じやすい産地です。

掛川市・森町など静岡県西部深蒸し茶の産地として知られ、つゆひかりを深蒸し製法で仕上げるケースも多く、
渋みを抑えたコクのある味わいになりやすい傾向があります。


実際にホットとコールドで飲んでみた感想

ここからは、私が南部鉄瓶で淹れて飲んだリアルな体験を伝えていきます


◆ 1煎目|水色薄め、渋みゼロで“玉露の入り口”のような甘み

最初のひと口で感じたのは 「えっ、渋みがない…?」 という驚き。

強く主張してこないのに、どこか“贅沢さ”を感じる。そんな上品な1杯でした。


◆ 2煎目|甘みとなめらかさがさらに溶け出す “穏やかな深み”

2煎目は味と香りが変わる茶葉も多いですが、
つゆひかりは 1煎目とほぼ同じ表情でした。

  • 渋味は依然ほぼゼロ
  • 甘みがさらにまろやかに
  • 水色は薄緑のまま透明度が高い
  • 1煎目とのギャップは少ないが、それがむしろ心地よい

正直、これは好みが分かれます。
「二煎目はもっと変化を楽しみたい」という人は物足りないかもしれません。

にくえだ
にくえだ

お茶の特徴として、2煎目は「渋味がでるけど香りは減る。」

これがお茶の共通認識であります。
”つゆひかり”は2煎目も味わいが良い意味でほぼ変わらず、

これがより”玉露っぽさ”を感じることができました。

私は、変わらず穏やかな味でいてくれることが
つゆひかりの“やさしさ”のように感じて好印象でした。

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◆ コールド(冷茶)|味わいが濃くなり“茶らしさ”がぐっと強まる

冷たい水で抽出すると、表情が大きく変わりました。

  • 水色がやや濃くなる
  • 味わいの深さが増す
  • 渋みではなく「茶の濃さ」を感じる
  • カフェインの存在をダイレクトに感じやすい
  • 玉露に寄った繊細な冷茶になる

「お茶の濃さが欲しい」「すっきりより濃厚派」の人はむしろ冷茶のほうが好きかもしれません。

ただ、玉露的なテアニンとカフェイン感のバランスゆえにここは完全に好みが分かれます。

にくえだ
にくえだ

この”カフェイン感”が色濃く感じるのも玉露っぽさを感じる味わいでした。

でも渋みはないのに濃縮された緑茶の深みある味わい。は唯一無二と感じる瞬間でした🍵 ※ただし好みは別れます


つゆひかりが向いている人・向かない人

◎ つゆひかりが“合う”人

  • 渋みの強いお茶が苦手
  • 甘みのある煎茶が飲みたい
  • やさしい飲み口のお茶を探している
  • 玉露の旨みが好きだけど、重すぎるのは苦手
  • 初夏の新茶のような“軽さ+旨み”が好き

△ 好みが分かれる可能性がある人

  • 渋み・苦味の強い“お茶らしさ”を求める
  • 2煎目で印象が変わるお茶が好き
  • 濃い深蒸し茶のまろみとトロッとした濃厚さが欲しい

つゆひかりがあると“お茶時間がやさしくなる”

つゆひかりは、飲むたびに気持ちが軽くなるような、そんな“優しい力”のあるお茶だと思います。

仕事の合間や、朝の静かな時間、
子どもが寝た後の「ほっ」とするひと息。

強い主張ではなく、そっと寄り添うように甘みが広がるお茶です。

個人的には毎日のルーティンというよりは、疲れた時やちょっと贅沢したい時に飲む。そんなシチュエーションにぴったりの一杯です。


リピートしないのは「好みの問題」、品質は間違いなく上質

今回飲んだつゆひかりは、
私の中では“ちょっぴり贅沢な位置づけ”となりました。

そして私が”つゆひかり”リピートするか否かは、玉露寄りの繊細さだったこともあり、「次回も絶対これ!」というリピート感は検討中です。

でもそれは “好みの方向性”の問題であって、
つゆひかりの品質が低いわけではありません。

むしろ、つゆひかりの煎茶・ほうじ茶・ブレンド違いなど、別の形でまた出会いたいと思うほどの魅力があります。

ぜひあなたも一度、この“やさしい甘み”を体験してみてください。


まとめ|つゆひかりの魅力をおさらい

最後にこの記事のポイントをまとめます。

  • 渋みがほぼ出ない、やさしい甘みが特徴
  • 玉露に近い旨みとまろやかさ
  • 1煎目・2煎目ともに安定した味わい
  • 冷茶では濃さと茶らしさが増す
  • 軽やかで上品、新緑の香りがふわっと広がる
  • 渋みが苦手な人にぴったりの品種茶

強い個性ではなく“優しい方向の個性”を持っているので、普段のお茶とは違う、

ちょっぴり贅沢な味わいを求めている人には特におすすめしたい一杯です

ではでは本日はこの辺りで。にくえだでした

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